中小企業診断士の年収はどれくらい?独立した場合の現実はどう?
中小企業診断士を目指す場合に気になることの一つが年収です。
せっかく難関国家資格を突破するのであれば、稼げる状態であって欲しいですよね。
そこで、中小企業診断士の年収はどの程度なのか、調べてみようと思います。
また、中小企業診断士の中には、企業内で業務を継続する人と、独立して自身で事務所を構える人に分かれます。
データがどの程度あるかわかりませんが、それぞれ分けて調べてみようと思います。
中小企業診断士の年収は?
通信講座を運営しているスタディングが調査した結果を参考にします。回答数は534名なので、それなりに信頼性のあるデータではないかなと思います。一点注意が必要なのは、これがコンサルティング業務を100日以上行っている人が対象なので、独立している人だけではない可能性があります。また、扱うデータは売上です。中小企業診断士は、ほとんどコストがかからないため、ほぼ年収も同値と考えます。
中小企業診断士の平均年収
きれいに平均年収が計算されているわけではありませんが、簡易的な計算をすると、大体1050万円程度となります。これはかなり高い収入ですね。日本人の平均年収は大体400万円台と言われているので、倍以上の金額です。
難関資格といわれている資格なので簡単に取れるものではありませんが、チャレンジする価値は十分にあるのではないでしょうか?
一方で、別のサイトによると平均年収は600万円台とされています。どうやら、調査する対象によって金額が大きく変わるようです。これは人によってばらつきが大きいということを示しています。
また、他の士業と比較した平均年収ランキングでは、全16士業のうち6位にランクインしています。公認会計士や弁護士、税理士、弁理士、不動産鑑定士などが、中小企業診断士よりも上位に位置しています。
また、下位には一級建築士や行政書士、司法書士などがランクインしていますので、平均でみるとこれらの業種よりも年収は高いといえそうです。
中小企業診断士の年収の中央値
一方で、平均年収の場合には一部のすごく稼いでいる人がいると、実態が分かりにくくなってしまう可能性があります。そこで、年収の中央値を確認してみましょう。
分布から、50%の人が含まれるのは、501万円~800万円のあいだです。
比較的、800万円に近い方になると思いますので、大体700万円くらいとかんがえるといいでしょう。いずれにしても、人によって大きく異なるため営業スキルや高単価の案件をどの程度確保できるか、また組織化をするかどうかなども、年収には大きな影響がありそうです。
中小企業診断士は年収が高い
ここまでのデータから、中小企業診断士はかなり年収が高いことが想定されます。
一方で、300万円以下も3000万円以上もかなり多くの割合でいることから、働き方が多種多様であり、それによって年収も大きく変化することがわかりました。
特に、定年後に診断士の資格を活用してのんびり取り組んでいる方もいるので、多様性を受け入れつつ、自分の目的に合った状態を目指すのがいいでしょう。
高ければ高いほどいいというわけではありませんので、勘違いしないようにしたい所ですね。